京都光悦寺の紅葉と「ラッセルの幸福論」
2017年11月23日勤労感謝の日、京都市北区鷹峯にある「光悦寺」へ紅葉を観に行った。
午前10時20分、伊丹の自宅を出発、中国道・名神高速道、京都南インター前から千本通・鷹ヶ峯街道を通り、午後0時10分、光悦寺に着いた。先週10月17日、高槻で太極拳をした時、太極拳仲間に「京都の紅葉で穴場はないか」聞くと、「光悦寺の紅葉を見て、近くの"しょうざんリゾート"の中華料理を食べるといい」と教えてくれた。
光悦寺は、徳川家康が江戸時代の芸術家・本阿弥光悦に与えた寺で、付近は光悦の一族や工芸職人が移り住み、芸術村となっている。光悦は書道・絵画・陶器・彫刻など多才で、俵屋宗達とともに"琳派"の祖と仰がれている。紅葉のトンネル
表示を抜けると、光悦居室の"大虚庵
表示"など七つの茶室があり、鷹峯三山(鷹ヶ峯・鷲ヶ峯・天ヶ峯)の左には、京都の街並み
表示が見えた。
午後1時30分、"しょうざんリゾート京都
表示"に着いた。会員制のリゾートホテルで、結婚式が行われていた。予約していたチャイニーズレストラン"楼蘭"に行き、琥珀コースを注文した。窓の手前にプール、左手にチャペル、右手に料亭が、向こうに3万5000坪の庭園
表示が広がる。
前菜は4種盛り合わせ、"フカヒレ入り浅利とキノコのスープ
表示"には、小さなフカヒレ姿煮が2つ入っていた。魚料理の"ソフトシェルシュリンプと甘鯛のチリソース
表示"は、海老の殻が柔らかく頭から全部食べることができた。
ラッセルの幸福論(メタボ教室第388段「読書の秋とアランの幸福論」2011年11月2日)には、幸福をもたらすものとして、健康・広い興味・熱意・仕事を挙げている。最近、「趣味は何ですか?」と聞かれると「ドライブ・グルメ・物を書くことです」と答えることが多い。
ドライブで観光地に行って、そこで美味しいものを食べ、記録する。阪大2内循環器脂質研究室時代、5年後輩の山下静也日本動脈硬化学会理事長から「徳永先生は美味しそうなものを見ると、眼の色が変わってくる」と言われたことがある。食通だった父
表示に似て、私も食に対して強い興味があるのだろう。
幼いころから絵を描くことは苦手だったが、物を書くことは好きだった。小学校高学年から小説を書き、中学からは日記のようなものを書き始めた。大学2年の1970年3月14日からは、1日も欠かさず日記を書いている。短い時は1行、長い時は徹夜して7ページ書いている。熱意を持って書いている時は嫌なことを忘れ、幸福を感じる。
先月、2017年10月14日午後6時から、大阪市北区中之島にある大阪大学学友会館で、阪大医学部昭和49年卒のクラス会があり、100名中33名(67~69歳)が出席した。全員が、現役医師として活躍し、近況報告では「医師になってよかった。高齢になっても、一生仕事をつづけることができる」と言うクラスメートが多かった。仕事ができることは幸せなことだ。
秋は毎年、京都の紅葉を観に行っている。ラッセルは、幸福論の中で「幸福は、自分から進んで求めていかなければならない」と述べている。幸福は、健康で、広い興味を持ち、何かに熱意を持つ人にやって来る。