阪大同窓会・日生病院内覧会と女性の時代
2018年4月7日、大阪市北区にあるリーガロイヤルホテル大阪"山楽の間"で「大阪大学内分泌代謝内科同窓会」が開催され、300名が出席した。
午後4時30分から総会があり、新入会員の紹介があり10名が前に並んだ。10名中9名が女性医師だった。下村伊一郎会長は「昨年の肥満学会懇親会では、10名の今宮戎の福娘
表示が前に並ばれた。今年は10名の新医局員が入った」と挨拶された。
午後5時、山縣和也熊本大学病態生化学教授による講演「私の医学研究:続けることと始めること」があった。山縣教授が学生の時、私は教官で2週間ポリクリ(臨床実習)を行なった。山縣教授は、1993年から4年間、シカゴのG.I.ベル
表示(1990年、国際肥満シンポジウム「脂肪分布異常と疾病(垂井清一郎会長)」)の所に留学されている。
山縣教授は「サーチュイン遺伝子7を研究している。サーチュインは長寿の遺伝子で、老人性疾患の予防になる。SIRT7は、肥満・心血管障害・関節症・記憶と関係している」と話された。
4月8日、大阪市西区江之子島の大阪府庁跡地に新築された「日本生命病院
表示」の内覧会があった。地下鉄"阿波座駅"のすぐ近くにあり便利だ。
午前10時50分、玄関を入ると胡蝶蘭が並び、前日阪大内分泌代謝内科同窓会の懇親会で話をした笠山宗正病院長がおられ、挨拶をした。1階の救急診療センターは、4倍の広さになっている。エスカレーターで2階へ行くと、総合受付、外来診察室、採血室があり、隣接する46階建てタワーマンションとは、2階で出入りできるようになっていた。
3階は予防医学センターになっており、阪大2内肥満研究グループで一緒だった藤岡滋典先生に案内してもらった。「予防医学センターは、人間ドックエリアと定期健康診断エリアに分かれ、人間ドック受診者は男女ほぼ同数だ」と言う。大阪では、人間ドック受診者のうち女性が占める割合が、20%から40%に激増している健診センターもある。女性の社会進出がうかがえる。
同じ3階には放射線エリアがあり、研修医時代から知っている内藤博昭国立循環器病研究センター元病院長に案内してもらった。高速撮影が可能な最新鋭の320列CTがあり、16cmの範囲で心臓や頭部を1回転で撮影できる。0.5mmのスライスで、冠状動脈も、どの部位がどれくらい狭窄しているかよくわかる。3.0テスラMRI、PET-CTもあった。
4階の手術室には手術支援ロボット「ダヴィンチ
表示」が置いてあり、画面を見ながら左指2本と右指2本で血管縫合するなど、ダヴィンチを自分で体験することができた。7階は女性専用病棟になっており、乳腺外科などが入るという。特室
表示からは、眼下に木津川が流れ、その向こうに大阪中央卸売市場、遠く六甲山が見える。
最上階の14階は内科病棟で、個室には椅子の付いたシャワー・ウォシュレット
表示が付いていた。特室には、応接セットやキッチンが付き、テレビ画面も大きい。詳しく案内してもらい、あっという間に2時間25分が経っていた。
大学医局も女性医師が増え、病院も女性病棟ができていた。女性の時代を感じさせる2日間だった。