暑気払い「鱧料理」と西日本豪雨災害
2018年7月24日、大阪市北区にある"鱧料理専門店"で「異業種の会暑気払い」があり、8名が参加した。
午後6時30分、鱧刺身・鱧湯引き・鱧焼き・刺身(あこうの姿造り・シマアジ・海老)・鱧天ぷら・鱧すき鍋を食べながら話をした。この異業種の会は30年以上つづき、今では大阪の行政・司法・財界の中心的存在になっている。この会の話題の7~8割は、メディアでは伝えていない独自のものだ。大きな組織のトップに立つと、玉の情報が集まって来る。マスコミで知ったことを話すと、「それは週刊誌に載っていた記事だろう」と馬鹿にされる。
7月6日に起こった西日本豪雨被災が話題になった。「何故、岡山県には簡易ベッドが2000設置されたのに、広島県には50しか設置されていないのか」、「岡山県の真備町は豪雨で川が氾濫することがわかっていたのに、何故水没したのか」などの理由がわかった。新聞やテレビでは絶対報道できないことだ。
外国人観光客が話題になった。「京都の街を歩くと、外国人観光客の方が多くなり、京都の街は大渋滞になっている。梅小路公園にJR山陰線"京都七条駅"が、三十三間堂の南にJR東海道線"京都東駅"ができる」と言う。
JR京都七条駅ができると、京都鉄道博物館や京都水族館へ、鉄道好きな孫と一緒に歩いて行けるようになる。JR京都東駅ができると、京都国立博物館や清水寺へ歩いて行け、東山の交通渋滞が少しは緩和できそうだ。
中国の人権問題が話題になった。「上海で会った中国人はみな、ウイグル人をテロリストの危険人物として恐れている。日本で考えている以上に、中国の民族間の対立は激しい」と言う。「今、チベットの人権はどうなっているのか」、「何故、中国は反日になったのか」などメディアはよく知っていても、忖度して報道しない。
Yテレビの"そこまで言って委員会NP"で、Y新聞論説委員が「日本のメディアにタブーはない」と発言されていたが、同じY新聞記者に聞くと「大きな組織や、広告を出してくれるスポンサーの悪口など、タブーはいっぱいある。今の日本の新聞の最大のタブーは、宗教だ」と言われた。
同じ番組常連のT新聞記者は「新聞社は販売数が減るかどうかなど全く考えず、新聞記事を書いている」と断言されていたが、他の新聞社論説委員に聞くと「新聞社は、販売数が増えるか減るか絶えず気にしている。労働組合の悪い所を書くと、販売数が5%減るので労働組合の悪口は書けない」と言われた。
毎週、録画して観ているYテレビ"そこまで言って委員会NP"は、大新聞をバックに最新で正確な情報を持った三宅久之氏が亡くなられ、間違った発言をした人を叱責する人がいなくなった。Mテレビ"サンデーモーニング"も、新聞社という組織をバックに、誰かが間違った発言をすると最後に訂正していた岸井成格氏が亡くなられ、「1980年代で思考停止している人が、大家然(たいかぜん)として発言している」と商社OBは言う。
連日37~38℃の猛暑がつづく中、鱧料理で暑気払いを行なった。異業種の会は、新聞・テレビ・週刊誌が報道できないことを知ることができる。予備知識を持ってメディアを見ると、何を隠して報道しているのかわかり面白い。