誕生祝いとJR各駅停車の旅・関西の発展
2019年6月1日、70歳(古希)の誕生日を迎えた。
6月1日、首都圏にいる娘から、"Katsuto Since 1949"と書かれた「木製の箸箱と箸
表示」の誕生日プレゼントが届いた。
6月2日、JR尼崎駅に車を駐車し、誕生日記念に"行き当たりばったりのJR各駅停車の旅"に出た。午前10時52分尼崎駅を出発、JR新大阪駅
表示から2019年3月16日にできたばかりの"おおさか東線"に乗った。
奈良行き快速電車は3割の人が座り発車、各駅停車は15分毎で8割の人が座っていた。放出駅で、JR学研都市線へ乗り換える人が多く、JR奈良線久宝寺駅まで座っている人は2割に減少した。新大阪駅と関西空港を結ぶ"なにわ筋線"は2031年に開業予定だ。大阪府が"おおさか東線"にこだわらず、大阪市に協力していたら、なにわ筋線はとっくの昔に開業できていた。
久宝寺駅から高田行快速に乗り、王寺からJR和歌山線に入り奈良県JR高田駅
表示に着いた。昼食を食べようと下車したが、駅周辺に食堂はなかった。天神橋筋商店街
表示に行ったが、9割方の店が閉じて暗いシャッター通りになっていた。大和高田市はバブル崩壊後、人口が減少しつづけている。鰻料理専門店"松田"をみつけ、850円の鰻丼定食
表示を食べた。
関西の地盤沈下は甚だしい。2016年10月から2017年9月まで1年間の三大都市圏の人口推移は、東京9万9862人増・愛知1万7859人増に対し、関西は大阪9226人減・京都6182人減・兵庫1万6852人減・滋賀302人減・奈良8755人減・和歌山人9124減と、関西2府4県全て減少している(関経連)。
昨年2018年6月、生命保険会社・信託銀行・商社・製薬会社・ゼネコン・繊維メーカー・重工業・人材派遣会社・大学教授など15名でフランス料理を食べながら、関西の発展について話をした。沖原隆宗元UFJ銀行頭取(山口県柳井市出身)と会食するのは10回目で、沖原隆宗氏は2010年から2014年まで三菱UFJフィナンシャルグループ会長をされていた。
沖原隆宗関西経済連合会特別顧問は、「2020年東京オリンピックののち、景気が冷え込むかもしれない。大阪には国際会議場が少ない。IR(統合型リゾート)を関西発展の起爆剤としたい。そのためには、大阪万博誘致に成功することが必要だ」と話され、全員に大阪万博誘致のバッジを渡された。私は、ダークスーツの襟にバッジをつけ、2025年大阪万博誘致活動をした。
大阪市市会議員をしている友人は、「シンガポールにIRを視察に行ってきた。シンガポールは、カジノを含むIRができたが、ギャンブル依存症は6%から1.2%に減少している。IRに反対する人は、シンガポールに視察にいくといい」と言う。
日本の国際会議開催数は、イタリアに次いで7位になっている。これは、日本に国際会議場が少ないことにもよる。2017年の国際会議開催件数は、東京95・京都58・大阪25・福岡23・神戸21・横浜21となっている(関経連)。1990年に神戸国際会議場で開催された「第6回国際肥満学会」も、大阪に国際会議場ができていれば大阪で開催できていた。
関西は、ソフトインフラとしての歴史文化コンテンツが多く、世界文化遺産17件のうち5件を、国宝は1110件のうち608件を占めている。大阪は万博誘致に成功した。IRを起爆剤に、関西が発展することが期待される。