企業の社会貢献とサンフレッチェ広島
2019年7月18日、大阪市北区北新地にある"クラブ関西"で、「異業種の会」があった。
午後6時、小谷野薫エディオン管理本部長による講演「エディオンの社会貢献とスポーツ」があった。小谷野氏は、2012年から2014年まで、サンフレッチェ広島の社長をされていた。
小谷野薫氏は「エディオンは、大阪のミドリ電化(1961年創業)と、広島のデオデオ(1947年創業)と、名古屋のエイデン(1955年創業)が、2012年に合併してできた地域密着型の家電メーカーだ。
世界では、"会社の売り上げや利益だけを追求し、環境に配慮するなどの社会貢献をしない企業"には投資しなくなっている。日本の企業も、そうなりつつある。エディオンは環境に配慮し、ソーラー発電を使っている。昨年の西日本豪雨など災害時には、電池や電池入りコンロを配布している。スポーツでの社会貢献は、サッカー・女子陸上・アーチェリーに力をいれている。
サンフレッチェ広島は、エディオンが46%、マツダが23%出資し、2社で3分の2を超えている。サンフレッチェ広島は、ヴェトロヴィッチ監督を招き、2008年優勝した。攻撃的なチームで人気が出たが、失点も多く、その後低迷した。そこで2012年、守備に強い森保一(はじめ)コーチを監督に起用し、失点が少なくなり、2012年と2013年は連続優勝を果たした。森保一監督は、現在日本オリンピック代表監督となっている。
サンフレッチェ広島は、裕福なチームではないので高給な選手は雇えず、地域で育てている。幸い広島はサッカー王国なので、底辺が広い。ユースより若いジュニアユースは、広島が全国優勝をした。
女子陸上選手は14人おり、長距離に強く駅伝も出場している。東京オリンピック強化選手が何人かおり、緑の多い大阪府吹田市で練習している。エディオンスポーツアリーナ(大阪府立体育会館)も、よく利用されている」と話された。
午後7時20分、懇親会があった。"セロリの冷製クリームスープ トリュフのピュレ添え
表示"と"太刀魚のムニエール オマール海老のソース"が変わっていて美味しい。肉料理は"イベリコ豚頬肉のラグー パルサミコ酢風味
表示"だった。
左隣りは、広島県福山市出身の人だった。「私は庄原市出身だ。西日本豪雨で、1年経ってもまだJR芸備線が復旧していない」と話すと、「鉄橋が落ちると、最低1年半はかかる。メディアは、都会に近い所しか報道しない。御調や本郷・河内なども大きな被害があり、高槻市と同じように、今もブルーシートがかかっている所がある」と話された。
小谷野薫氏の所へ、名刺交換に行った。「エディオンの社員の方の健診をしている。私の従兄弟の沖原謙(写真
表示前列右端、後列左端私)は、広大附属高校から早稲田に行き、ユースの日本代表選手になっていた。サンフレッチェ広島の監督が外国人だったころ、通訳をしていた」と話すと、「沖原謙さんは、よく知っています。サッカーの解説をされていた方でしょ。世間は、広いようで狭いものですね」と話された。
企業は、売り上げや利益を求めるだけでなく、環境に配慮したりスポーツに援助したりするなど、社会貢献をすることが必要な時代になっている。