大阪天満の食と肥満・海外の健康茶葉
2019年9月13日、大阪市北区天満にある中華料理「双龍居本店」で、異業種の会があり8名が参加した。
天満は下町情緒一杯で、若者が多く、金曜日の夜はお祭りのような人出だ。双龍居本店
表示は、天満の雰囲気が一番よく味わえる店で、五つ星ホテルのシェフが調理している。午後6時、8名のうち4名が初対面の女性弁護士で、名刺交換をした。女性弁護士と話をするのは初めてで、興味が湧いた。個室の円卓
表示を囲み、ビール・レモンチューハイ・ハイボールを飲みながら自己紹介をした。最初の女性弁護士は「企業の大型買収をしています」と言われたので、私が「ZOZOタウンですか?」と聞くと、「守秘義務があるので、言えません」(笑)。「遺産相続を主にしています。趣味は干支占いです」という方に、友人が「干支は何ですか」と聞くと「年齢がわかるので、言えません」(笑)と、かわし方がうまい。交通事故を主にする方と、離婚調停を主にする方もおられた。
女性弁護士も一般女性と同じく、やせ願望が強い。BMI25以上の肥満者は1人もいないが、「やせるには、食事と運動とどちらがいいですか」、「朝昼夜は、何を食べればやせますか」、「内臓脂肪を減らすには、どうしたらいいですか」、「朝、パンとバナナだけではダメですか」、「炭水化物を摂取しないダイエットをしたが、長続きしなかった。どうしたらいいですか」、「双龍居は四川料理で辛い料理が多い。唐辛子を食べるとやせますか」など、肥満に関して質問攻めにあった。
友人は「今月、北京へ2泊3日で行ったが、北京の北京ダックは日本の北京ダックと違って脂っこい。テーブルいっぱいに料理が並び、食べきれなかった」と言う。私が「北京で宮廷料理店に入ると、壁に温家宝首相やジャッキーチェンなど32人の写真が飾ってあった。日本人は羽田収首相と女優栗原小巻の2人だけだった」と話すと、女性弁護士が「そこの壁にノーベル賞受賞者の写真が飾ってある」と言う。よく見ると間寛平だったので、みんなで大笑いになった。別の所に、中村修二の写真が飾ってあった。
女性弁護士の「やせる薬はありますか」との質問に、私は「米国留学中に研究していたフェンフルラミンは、食欲抑制作用と熱産生作用があり、1ヶ月5~6kg減量したが、心臓弁膜症や肺高血圧症の副作用があり、発売中止になった。
海外のやせ薬には、注意しなければならない。2001年、私がいた市立伊丹病院で、海外のやせ薬に入っていたN‐ニトロソフェンフルラミンによって2名の重篤な劇症肝炎が出、厚労省に報告した。2002年には、死者と2000名以上の重症肝機能障害患者が出た。
最近、フェンフルラミンが入った"やせるお茶"が見つかり、今年7月(2019年7月26日)、横浜市は注意勧告を出している。健康茶の茶葉かティーバッグの中を見て、白い粒や粉が入っていたら、フェンフルラミンのことがあるので、気をつけて見るといい」と話した。
18年前、日本で2000人以上の健康被害を出した"食欲抑制剤フェンフルラミン"が、カプセルのやせ薬(メタボ教室第16段「やせ薬と肥満」)から健康茶葉に姿を変えて、海外から入ってきている。注意が必要だ。