古寺を訪ねてー京都浄瑠璃寺・岩船寺
2019年9月14日、京都府木津川市にある「浄瑠璃寺」と「岩船寺」に行った。
午前10時20分伊丹を出発、中国道・名神高速・京滋バイパス・第二京阪道・阪奈和道を通り、木津川市浄瑠璃寺に行った。阪大病院の後輩医師に「京都・奈良なら、私が育った京都府木津川市にある浄瑠璃寺がいい。国宝が4つあるが、あまり知られておらず、京都の穴場だ」と勧められ、行くことにした。
午後0時5分、浄瑠璃寺に着いた。30℃でも、風が吹いて涼しい。浄瑠璃寺は1047年創建された真言律宗で、本堂に九体の阿弥陀如来像が安置されていることから、九体寺(くたいじ)とも呼ばれている。山門をくぐると、正面に苑池
表示があり、西岸に国宝「本堂
表示」が、東岸に国宝「三重塔
表示」が建っていた。
本堂に入ると、国宝「四天王坐像」の持国天と増長天があった。多聞天は京都国立博物館に、広目天は東京国立博物館にあるという。国宝「九体阿弥陀如来像」は、中央にひときわ大きい阿弥陀如来中尊坐像があり、左と右に阿弥陀如来坐像が3体ずつあった。2体は、修理・修復中になっていた。
浄瑠璃寺門前にある「あ志び乃店」で、山菜入りの"とろろそば(冷)
表示"を、つけだれで食べた。葉わさびの佃煮が旨い。
午後2時10分、浄瑠璃寺の近くにある岩船寺(がんせんじ)に行った。岩船寺は、阪大時代のクラスメート故池添潤平愛媛大学放射線科教授が、ボーとする時を過ごすため、よく行っていた古寺で、729年聖武天皇の命により行基が建立している。
山門を入ると、左手に五輪塔、十三重石塔
表示があり、阿字池の向こうに三重塔
表示が見えた。阪大病院時代、池添君は岩船寺のどの場所で、1~2時間ボーとした時間を費やしていたのだろうか。
三重塔の左側にある苔むした坂道を登ると鐘楼
表示があった。さらに登ると、広場に出た。周囲は高い樹木で囲まれており、フィトンチッドの香りがし、蝉や虫の声が絶え間なく聞こえてくる。何十年も前からあるような古い1枚板の長いベンチ
表示が4つあった。池添君は、ここに寝そべって、時を過ごしたのだろうか。
山を下り本堂に入ると、中は涼しく、長椅子が4つと1人用の椅子が8つあった。正面に大きな阿弥陀如来坐像と四天王立像があり、ここでもゆったりした時間を過ごすことができる。本堂を出ると、バスの時刻表があった。JR関西本線加茂駅へのバスが、1時間に1本走っている。池添君は、バスに合わせて、1~2時間過ごしたのだろう。
故池添君が、阪大放射線科時代、夜討ち朝駈けでCTスキャンを撮影してくれなかったら、CTスキャンによる内臓脂肪測定法はできず、内臓脂肪型肥満も提唱されなかったかもしれない(メタボ教室第19段「内臓脂肪型肥満の発見」)。国際肥満学会誌1983年の論文
表示の謝辞には、Junpei Ikezoe
表示の名前を入れている。池添君がいなかったら、私の人生は仕事の面でも、私生活の面でも、大きく変わっていた。
京都府木津川市にある古寺「浄瑠璃寺」と「岩船寺」を訪ねた。古寺は、樹木に囲まれた所が多く、森の空気を胸いっぱいに吸い込むとリラックスする。森林浴は、ストレスを解消し、健康にいい。