近畿庄原格致会賞とプラごみ・小田耕平

2020年2月 2日

    202021日、大阪市北区にある"がんこ寿司 梅田本店"で、「近畿庄原格致会役員会」を開き、大阪弁護士会元会長ら6名が出席した。

午後6時、懐石料理を食べながら話をした。先輩が「地球温暖化のためだろうか、広島県庄原市高野に雪が全く積もっておらず、スキー場が使えなくなっている」、「庄原市が今、人口減少で大変なことになっている。子供がいなくなり、庄原におもちゃ屋さんが無くなった」、「庄原日赤病院も、大赤字で無くなるかもしれない」と言われる。

私は「先週、東京帝国ホテルで、世耕弘成元経産大臣が"過疎地ではスマホを使ったり、ロボット手術で医療をするようになるだろう"と言われていた」と話した。

先輩は「島根県、鳥取県の過疎地は財政難で、庄原市よりもっと深刻な状態になっている。道州制にした方がいい」と言われた。私は「同感だ。先週、東京帝国ホテルで、橋下徹元大阪市長が"大阪都になり、最終的には道州制になるのがいい"と言われていた」と話した。

私が、「先週、東京帝国ホテルで、世耕弘成経産大臣が"過疎地での自動運転を、できるだけ早期に実現できるようにする"と言われていた」と話すと、みんな「それはいい」と喜んでいた。限界集落の人達にとって、自動運転ができないと生活できなくなる。

「近畿庄原格致会総会の出席者が、年々減っている。活性化させるにはどうしたらいいか」について話し合った。

後輩は「今、近畿庄原格致会ではラインを使って連絡をとりあっているが、広島庄原格致会ではフェイスブックを使っている。フェイスブックの方が、ラインに入っていない人でも見ることができるので、ゴルフ、囲碁、俳句などの趣味でつながることができる」と言う。

後輩が「近畿庄原格致会(624人)には、活躍している人がたくさんいる。賞を作ったらどうか」と提案すると、先輩が「庄原格致高校昭和37年卒の小田耕平がいいのではないか。彼は、プラスチックごみを食べるバクテリアを発見した。プラスチックごみは、世界の環境問題となっている。ひょっとすると、ノーベル賞を受賞できるかもしれない」と言われた。

小田耕平氏は私の6年先輩で、大阪府立大学農学部を卒業、1992年京都工芸繊維大学繊維学部教授となられた。小田教授は2005年、ポリエチレンテレフタレート(PET)を分解する初の微生物「イデオネラ・サカイエンシス」を発見されている。大阪府堺市にあるリサイクル用ペットボトルの集積地からみつかったことから、2016年命名された(Science 2016)。

ペットは世界で年間5600万トン生産され、そのうちわずか4%しかリサイクルされていない。サカイエンシスは、小さく切り刻んだ厚さ0.2mmのペットだと、6週間で二酸化炭素と水に分解することができるので、プラスチックごみ処理として世界中から期待されている(日経新聞2020126表示)。

プラスチックごみを分解するバクテリアを発見した小田耕平など、近畿地方で活躍している広島県立庄原格致高校卒業生は多い。高校同窓会を魅力的なものにするため、近畿庄原格致会賞(仮称)を出すことにした。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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