梅村聡参議院議員の想い出とPCR検体採取者

2020年5月15日

    2020514日、参議院厚生労働委員会が開催された。

梅村聡参議院議員(日本維新の会)は、「PCR検査が進まない理由として、検体採取をする人が少ないことが挙げられている。テレビなどでは"医師でないと採取できない"という間違った報道がなされている。私はもともと、看護師・臨床検査技師でもできると思っていた。これは、確認だが、インフルエンザと同じで、防護服を着用すれば、看護師・臨床検査技師でもできるのではないか」と質問された。

厚労省医政局長は「新型ウイルスの診断を目的とした鼻腔あるいは咽頭ぬぐい液の採取については、医師の他、医師の指導のもと看護師・准看護師・臨床検査技師が実施することが可能であると認識しています」と答弁された。

梅村議員が「何故、広まっていないのか」と質問すると、厚労省健康局長は「看護師・臨床検査技師さんでも可能ですが、実際、医療機関のご判断だと思います。看護師さんはコロナ患者さんの医療・介護にもかかわっておられるし、臨床検査技師さんはPCR検査そのものにかかわっているという事情があるのではないかと考えています。そういう中では、歯医者さんにもお手伝いいただき、広げていけたらと考えています」と答弁された。

梅村議員は最後に「PCR検査は大きな病院で行われており、周知不足だと思う。医師しかできないという誤解が広がらないよう、周知徹底お願いします」としめくくられた。

梅村聡議員は豊富な医療知識と誠実な人柄で、厚労官僚の間で一目置かれている。「心臓移植法案」など、重要な法案を立案し通している。日本維新の会の中では、厚生労働関係のトップ(国では厚労大臣)に大抜擢されている。

梅村聡(さとし)議員 表示は阪大2内の27年後輩で、梅村聡後援会を立ち上げてから12年になる。この間私は梅村議員に対し、産科・小児科医不足問題、たばこ問題、勤務医過重労働問題など多くの問題を提起してきた。

201818日、ホテル阪急インターナショナルで、梅村聡議員と2人だけで中華料理を食べながら話をした。私が「広島県庄原市出身だ」と話すと、「庄原ですか。亀井静香衆議院議員の故郷ですね。亀井静香議員の息子さんと、話をしたことがある」と言う。梅村聡議員の頭の中には、主要な国会議員の出身地と、その家族がどこで何をしているのかインプットされている。

私は「医療・介護・福祉だけの狭い範囲にとどまらず、財政・外交・教育など幅広い分野の知識を持ち、国を治す大医(メタボ教室第708段「小医・中医・大医」)になることを期待している」と話をした。

2019524日、リーガロイヤルホテル大阪で梅村聡後援会(岸野文一郎会長)が開催された。会場は超満員で、2040歳代の若い男女が多く、熱気にあふれていた。岸野文一郎後援会長(市立泉佐野病院元院長)は、阪大2内の12年先輩になる。

これまでメディアは、"PCR検体採取は医師でないとできない"かのような誤った報道をしてきた。参議院厚生労働委員会で、梅村聡参議院議員が「PCR検査の検体採取は、医師または医師の指導のもと看護師・准看護師・臨床検査技師ができること」を明確にした。このことが全国に周知徹底されると、PCR検査も増加することになるだろう。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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