71歳誕生日とブログ
2020年6月1日、新型コロナで社会が激変する中、71歳の誕生日を迎えた。
今日から、通常勤務になった。看護師さんは「学校が始まり、電車が満員になった。電車の中で、小学生・中学生・高校生はマスクをして大人しいが、大学生はマスクをせず友人と喋りつづけている。注意するのも難しく、感染しないか心配だ」と言う。
午後0時、街は賑わいを取り戻し、コロナ前に戻っていた。「晩酌食堂Hanaco+」で、"吉田本鮪(南紀串本産)とおばんざい弁当
表示"を食べた。帰宅すると、娘から誕生祝いの「ゲルシートクッション」が届いていた。「パティスリーチャウチャウ」で買ったバースデーケーキ
表示で、誕生日を祝った。ブログを始めて14年になる。私のブログを読んでくれている人がいる。昨年8月、リーガロイヤルホテル大阪で、阪大2内循環器脂質研の先輩に、「犬養孝先生(メタボ教室第729段「犬養万葉記念館」)の最後の3か月間、私が主治医をしていた。ブログにあった犬養万葉記念館の岡本美千代館長と懇意にしている」と言われた。
私のブログでは、個人を誹謗中傷しないことを基本としている。先週5月25日、女子プロレスラーの木村花さん22歳が、SNSでの誹謗中傷で死去した。Kテレビ"テラスハウス"に出演した際の言動をきっかけに、「死ね」、「気持ち悪い」、「消えろ」など、SNSでの誹謗中傷が1日100件つづいていたという。
匿名で罵詈雑言を浴びせる人が一番悪いが、製作側のKテレビにも責任がある。テレビ局は視聴率を上げるため、生活の一部を切り取ったり、創作したりして、興味深い人物像を作り上げている。
以前、Kテレビから、土曜日朝の番組の出演依頼が来た。「肥満」の取材を受け、番組の台本が送られて来た。台本には台詞の他に、「口を大きく開けて、アポッ!と言う」、「人差し指を立てて右手を上げ、チェッチェッと舌打ちしながら、手を左右に振る」など、お笑いの仕草が記入してあった。
私は「台詞は話すが、仕草はしない」と断ったが、若いKテレビ担当者は「仕草をしてもらわないと困ります」とニヤニヤした声で、2度も3度もしつこく言い、引き下がらない。このままでは、医師としての威厳が保てなくなる。私は「Kテレビは、面白ければなんでもいいのか。番組には出演しない」と強い声で断ると、ようやく引き下がった。
私の場合は、テレビに出ようが出まいが生活に影響がない。Kテレビ担当者の押しの強さを想い出すと、22歳の木村花には、演出を断わったり、抗議したりすることが難しかったのかもしれない。
Kテレビは「発掘!あるある大事典Ⅱ」でも問題を起こした(メタボ教室第20段「ダイエット番組とへき地医療」)、(メタボ教室第21段「家庭教育・学校教育とダイエット番組問題」)。各新聞社から、私の所に電話があり、2007年2月8日の産経新聞
表示に「あるある捏造、酢も事実歪曲か、内臓脂肪減 3研究者否定」の3段見出しで記事が載った。新型コロナで私の生活は一変し、社会との接触が極端に少なくなった。ブログを書くと脳を刺激し、認知症予防になりそうだ。市役所の友人は「まぁ、わしらの人生、よかった方ちゃうか」と言う。戦後に生まれ、コロナ前の自由な世界を過した私たちの世代は、幸せな世代だったのかもしれない。