藤井聡太新棋聖と新型コロナ
2020年7月16日、大阪市福島区にある"関西将棋会館
表示"で「棋聖戦(産経新聞社主催)」の第4局が指された。高校生棋士、藤井聡太七段(17歳)が渡辺明棋聖・棋王・王将(36歳)に勝てば、新棋聖となる。夕方、仕事帰りに、歩いて近くにある関西将棋会館に行った。グッズショップで、藤井聡太の扇子「大志
表示」と藤井聡太の顔のマグネットを買った。広島県庄原市に隣接する三次市三良坂出身で、不遇の天才棋士・升田幸三名人の扇子「新手一生 」(メタボ教室第141段「新手一生」)も売っていた。午後7時11分、110手で後手の藤井七段が勝ち、3勝1敗で初タイトルとなる棋聖位を獲得した。17歳11か月のタイトル獲得は最年少記録で、初の現役高校生のタイトルホルダーとなった。
午後9時、NHKの「ニュースウオッチ9」を見ていると、参議院予算委員会で新型コロナウイルスについて討論されていた。6月の新宿区の検査スポット職種別陽性者数について、参考人の児玉龍彦東京大学先端科学技術研究センターがん・代謝プロジェクトリーダーは、「飲食業(夜間の接客業含む)で429人受診して133人陽性(31.0%)、これは非常に危険だ。この数値を見たら、これが2週間前だとしたら本当に大変だ」と話されていた。
午後9時54分、Aテレビの「報道ステーション」で、児玉龍彦東大先端科学技術研究センター名誉教授は「ゲノム配列の報告をみると『東京型』『埼玉型』になってきている。つまり日本の中にエピセンター(震源地)が形成されている。これを国の総力を挙げて止めないと、ミラノ・ニューヨークの二の舞になることを懸念している」と熱く訴えられていた。
児玉龍彦先生(67歳)は昭和50年代、日本動脈硬化学会で何度か見かけた。東大3内で脂質代謝を研究している先生から「コレステロールの研究をしている児玉龍彦君だ。東大3内のプリンスで、高校時代全国模試で1位になった」と紹介された。それ以来、阪大2内循環器脂質研では、児玉龍彦先生のことを"東大3内のプリンス"と呼んでいた。
東大3内時代は、LCATやスカベンジャー受容体の研究をされていたが、いつの間にか日本動脈硬化学会で見かけなくなった。2011年、東京大学アイソトープ総合センター長としてMテレビの「サンデーモーニング」に出演され、福島第一原発事故の放射線災害について、熱く語られていた。
高校生棋士の藤井聡太七段は、17歳という最年少記録で棋聖位のタイトルを獲得した。高校時代の17歳の頃に全国模試でトップとなった児玉龍彦東大名誉教授は、50年後の今も現役で、新型コロナウイルス対策の最前線で活躍されている。