関西経済の未来ーポストコロナ時代
2020年10月15日、大阪市中央区にある"大阪倶楽部"で「異業種の会」があった。異業種の会は、今年2月以来8か月ぶりだ。大阪では9月1日から、5人以上の飲み会自粛要請が解除された。
午後6時、経済産業省の米村猛近畿経済産業局長による講演「関西経済の未来に向けて~ウィズ/ポストコロナの時代~」があった。
米村猛氏は「関西は、日本の中心に位置する人口2145万人、8059億ドルのGDPという巨大なマーケットを有する地域だ。その経済規模は、国にするとインドネシア、トルコに次いで17位に位置し、オランダ、スイスより大きい。
関西の経済はコロナになって低迷しているものの、一部に持ち直しの動きがみられる。生産・個人消費は、6月から回復してきている。雇用や倒産は後から出て来るので、求人倍率は低下し、倒産は増加している。
ここにおられる多くの方は社長さんだと思いますが、"コロナを乗り切る中小企業・小規模事業者政策"を行なっている。日本政策金融公庫や民間金融機関で、実質無利子・無担保の融資が受けられる。持続化給付金で最大200万円支給され、家賃支援給付金で最大600万円支給される。従業員の休業手当が最大10/10助成され、2021年の固定資産税が最大ゼロに軽減される。
関西は優れた大学・研究機関が集積した地域で、1219のベンチャー企業がある。関西は多くのノーベル賞受賞者を輩出し、海外の産学連携機関も進出している。関西は "エコシステム拠点都市"として、大阪大学・京都大学・神戸大学を中心に大学・研究機関・企業が連携。大阪・関西万博に向け経済界を含め、京阪神一体となった支援体制を構築する。
関西SDGs貢献チャレンジ、関西サイバーセキュリティ・ネットワーク、AI導入ナビゲーター、VR/AR/MR活用促進プロジェクト、なども行っている」と講演された。
午後7時、洋食フルコースの懇親会があった。長いテーブルに、ソーシャルディスタンスを保つため、席は正面と横は空けてジグザグになっていた。前菜の"海の幸のカクテルサラダ レバームース 生ハムマンゴー
表示"と魚料理の"鯛・帆立・海老と三種の木ノ子のパイ包み"が美味しい。
岸田文雄元外務大臣の親戚の方に「岸田さん、総裁選で大変でしたね。前回の総裁選でも、出馬されていた方がよかったのでは」と話しかけると、「菅さんも今、学術会議の6人の問題で大変でしょう」と笑顔で答えられた。
看護師斡旋会社社長さんが「中国の優秀な看護師さんを斡旋している。日本の看護師国家試験は、漢字にルビが振られておらず難しい。3年間中国で日本語を勉強してもらい、日本の国家試験に合格して来てもらっている。今年はコロナで来日が遅れている」と話された。
私が「フィリピンの看護師さんもいいのでは?」と聞くと、「フィリピンの人は、ホスピタリティがあり介護士さんに向いている」と答えられた。中国人看護師、フィリピン人介護士に、お世話になる時代が来るかもしれない。食事中、席を立ったり、大きな声で話したりする人はいなかった。
Covid-19で中止になっていた異業種の会も、8か月ぶりに再開された。久しぶりに友人と会って話をし、食事をするのは楽しい。関西経済も、ウィズコロナ/ポストコロナ時代に向けて動き出している。