御堂筋倶楽部と米大統領選・ワクチン

2020年11月14日

    20201112日、大阪市中央区にある"御堂筋倶楽部"で異業種の会があった。

午後515分、御堂筋はライトアップ 表示されていた。御堂筋倶楽部はビルの20階にあり、眼下に御堂筋が見え、難波方向の夜景がきれいだ。

部屋は広く2席に1人で、席の前と横にはアクリル板があった。机の上にはマスクケース 表示が置いてある。霜月献立の前菜は、尼鯛かぶら昆布〆このわた衣・鮑美人揚など8種、造里、温物葛は伊勢海老共みそ煮、強肴は和牛ヘレ肉、鉢物は蟹の身だった。

ビールは各自小瓶1本ずつ、冷酒も各自1合ずつで、他の人が触れたものに触れないよう、手酌になっていた。肉料理では、アメリカ大統領が飲んでいるという赤ワインを、グラスで飲みながら、大きな声を出さず静かに話をした。

会長は「今日、バイデン次期米大統領が"尖閣を守る"と言ってくれ安心した。バイデンになると高額所得者が増税になるので、株価が下がると心配していたが上がっている。市場に金がジャブジャブ余っているからだろう」と言われる。

今年定年退職した友人は「退職後、夫婦で毎週どこかに行っている。Go Toトラベルは、道後温泉・高知・山陰・信州など7回宿泊旅行をした。新型コロナ感染予防のため、部屋食で内風呂付きホテルに宿泊した。旅費13万円でも65000円と半額になるので安い。その観光地で、一番いいホテルはどこも満室になっていた」と言う。

会長に「大阪の新型コロナ感染者数も増え、第3波が来ている。ワクチンはどうなっているか」と聞かれ、私は「今の段階では、P製薬のワクチンが有望だ。P社は119日"43000人の臨床試験で、9割以上の予防効果が確認された"と発表した。ワクチンの場合、最終的な成功率は5%と低いので、いい情報だけ流して株価を上げて売り抜けるケースがあり、まだどうとも言えない。

P社が、もう2週間早く公表していたら、113日の大統領選でトランプ大統領が再選されていただろう。P社は、金融・保険とともにオバマ政権の3大スポンサーだった。20171月、トランプ大統領は製薬会社(ジョンソン&ジョンソンやリリーなど)をホワイトハウスに招待した(メタボ教室第637段「天文学的な高額医療」)が、米国最大のP社を呼んでいなかったかもしれない。

P社は政治力のある会社だ。国際糖尿病学会(IDF)は、メタボリックシンドロームの診断基準で肥満(内臓脂肪蓄積)を必須項目としていた。米国の委員は全員P社の息のかかった委員で、日英豪加の委員に勝ち、肥満を必須項目からはずし、糖尿病、高血圧、脂質異常症をバラバラにした。食事療法や運動療法なしでも、薬をすぐ使えるようにした」と答えた。

「何か健康にいいことをしているか」と聞かれ、私は「7月まで太極拳をしていたが閉鎖となり、NHKの"テレビ体操"と"みんなの体操"を録画して、毎日体操をしている。今日は、阪神梅田駅から大阪市役所 表示の前を通り、淀屋橋まで歩いて来た」と言った。

御堂筋倶楽部は密にならず換気もよく、新型コロナ対策が十分とられていた。ビール・日本酒も各自手酌で、大きな声を出す人もいなかった。久しぶりに酒を飲みながら、米国大統領・新型コロナ・旅行・健康などの話をし、楽しい会食となった。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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