広島世羅高校全国駅伝男女Vと首都移転

2020年12月22日

    20201220日、全国高校駅伝が京都市の"たけびしスタジアム京都"発着のコースで行われた。

71回の男子(7区間、42.195km)、第32回の女子(5区間、21.0975km)は、ともに広島県世羅高校が優勝し、2015年以来5年ぶりの男女制覇を果たした。男子は2時間131秒、女子は1時間713秒のタイムだった。

毎年、全国高校駅伝の前には、近畿広島県人会から「京都に行って応援お願いします」とFAXが来るのだが、今年は来なかった。コロナ禍を受け、開会式は実施されず、観客のスタジアムへの入場は禁止され、沿道での応援も自粛で開催された。

 

私が広島県庄原格致高校時代の体育の先生は、世羅高校駅伝部出身の黒木先生だった。体は小さいがガッツのある先生で、高校入学直後"七塚原牧場"への遠足では、体が大きく頑丈そうな1年生に「ラグビー部に入らないか」と勧誘して回られていた。3年間でラグビー部員を鍛え上げ、私が3年生の時には広島県大会で優勝し、全国大会に出場するまでになった。

 

女子で2位(1時間738秒)となった鹿児島県の神村学園(串木野高等看護学院)は、私が勤務していた市立伊丹病院と連携していた。毎年、8名の串木野高看卒業生が市立伊丹病院に就職し、敷地内にある看護師寮に入っていた。休日、日当直に行くと、いつも寮に近い裏門の前に、迎えに来た男性の車が45台待っていた。伊丹市の鹿児島県人会は600名と多く、伊丹市の医療(看護)は鹿児島県人によって支えられている。

 

世羅高校は、広島県中央部の世羅高原にある。広島県世羅高原は、岡山県の吉備高原と並んで、日本で最も岩盤のしっかりした所で、地震に強い地域とされている。

東日本大震災の頃、「世羅高原に首都機能を備えておけばいい」という話題がよく出ていた。庄原に帰省して話をする方が、大物国会議員がいない大阪の人と話をするより、国政のことがよくわかる。

20115月ゴールデンウイークに庄原へ帰省すると、「東日本大震災後、与野党協力して震災復興内閣を作り、岩盤の強い世羅高原を首都にすればいい」と話されていた。

 

全国高校駅伝大会があり、男女とも広島県世羅高校が優勝した。今、日本はコロナ危機となっている。東南海地震が起きると、新型コロナと比較できないぐらい大きな危機となる。東京が首都機能を失った時、いつでも広島県世羅高原か岡山県吉備高原に首都機能を移転できるよう準備しておいた方がよい。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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