菅・バイデン会談と厦門旅行
2021年4月14日、菅義偉首相はバイデン米国大統領と初会談のため訪米した。
午後9時54分、Aテレビ"報道ステーション"で「今回の日米会談の最大の目的は、台湾問題だ。インド太平洋軍デービッドソン司令官は『中国の狙いは紛れもなく台湾で、6年以内に"台湾進攻"の恐れがある』と発言し、台湾海峡に緊張が高まっている。
戦力だけを見れば、中国軍が米国アジア前方展開軍を圧倒している。主力戦闘機は中国1250機対米国250機、爆撃機は175対0、哨戒機は15対10、空母は2対1、強襲揚陸艦は8対4、主力戦闘艦艇は60対12、主力潜水艦は56対10となっている。
2018年ごろ米中の軍事力は転換期を迎え、ここ数年の戦争シミュレーションで、米軍は中国軍に敗北しつづけている。最も警戒するのは、米国ではまだ開発中の兵器"極超音速ミサイル"の配備だ。音速の5~10倍の速さで、高度を上下させターゲットに迫るので、イージス艦やTHAADで撃ち落とすのは極めて困難だ。米国は日本やオーストラリアなどと協調しないと、単独では中国に勝てない」と放送していた。
2013年、安全保障の専門家と話をした。私が「日本と中国が戦争すれば、どちらが勝つか」聞くと、「兵器はほぼ同じだが、中国軍は連携がまだうまくいっていない。シミュレーションでは日本が3日で勝つが、4年後には中国に追いつき追い抜かれるかもしれない」と答えられた。
2017年、テレビを見ていると、出演者が「今、日本と中国が戦争すれば、日本が3日で勝つ」と話していた。ひな壇にいるコメンテーターは、誰一人異論を唱えなかった。私は、「それは4年前の古い情報だ。今中国と戦争をすれば、中国が勝つ。最新で正確な情報を持つ三宅久之氏がいたら」と思った。
2006年7月8~10日、台湾の目と鼻の先にある中国「厦門(アモイ)」へ旅行した。7月8日、関空午後6時35分発の厦門航空で、厦門へ9時30分に着いた。一元15円で、35℃と蒸し暑い。宿泊したソフィテルプラザ厦門ホテル
表示は、鮮やかな赤と黒を基調とし、イタリア製家具で統一されていた。部屋の洗面器、体重計
表示は透明なガラスでおしゃれだ。テレビを51局、観ることができた。
7月9日、厦門の街を巡った。KTD、NEC、松下電器など日本企業が進出している。ガイドさんは「厦門の企業の50%は台湾資本だ。厦門島の人口は250万人で、香港島270万人とほぼ同じだ。厦門の人の平均月収は3万円で、マンションは500万円、中心部は1000万円する」と説明してくれた。
厦門の海岸には双眼鏡があって、2.1km先にある台湾の金門島が見える。フェリーでコロンス島へ渡り、カートで島
表示を一周した。近松門左衛門の国姓爺合戦で有名な「鄭成功」の像を観た。鄭成功は中国・台湾の英雄で、母は平戸の日本人だ。夕食は海鮮料理で伊勢海老、白魚蒸しを食べた。ニンニク醤油のきざみが入った海鮮粥が美味しい。
菅首相とバイデン大統領の日米首脳会談は、台湾問題が主要テーマになっている。15年前は米国の軍事力が圧倒的に強く、台湾海峡にある厦門では日本・中国・台湾が共存していた。世界情勢が変化するのは、あっという間だ。