企業内コロナ対策
2021年5月26日、新聞トップ見出しは「緊急事態 来月20日まで」だった。
私が勤務する会社では、今月5月7日からリモートワーク・時差出勤・積極的年休取得が始まった。2~3割の人がデスクの前に座り、机の前と横は頭より少し高い位置までアクリル板で仕切られている。一席空けて座ることになっており、2メートルのソーシャルディスタンスが保たれている。医療従事者は毎日出勤で、エッセンシャルワーカーだ。
午前10時、本社で「安全衛生委員会」のテレビ会議があった。
私は「大阪府(885万人)の昨日のコロナ感染者は327人で、これまでの感染者は9万8281人(1.1%)となった。入院率は13%、重症病床使用率は軽中等症病院を含めると127.7%で、2564人が入院調整中、5783人が自宅療養となっている。
5月24日から大阪国際会議場で毎日5000人の高齢者ワクチン接種が始まった。親など家族の引率には、積立年休を使ってください。積立年休のない人は有給休暇を、有給休暇がない人は特別休暇を使ってください」と発言した。
重役から「防衛省が行っている新型コロナ集団接種で、大阪国際会議場のワクチン予約3万5000人は30分ですぐ埋まったが、東京の予約7万人は2日経っても、まだ半分しか埋まっていない。何故か?」と質問された。
私は「東京は重症者が少なく、東京の人は危機感がない。東京は大病院が多く、医師数も多く、病床に余裕がある。東京の個別接種は進んでいるが、大阪は個別接種が進んでいない。東京の中野区(33万人)は138の医療機関が個別接種をしている。
大阪の医療従事者のワクチン接種は遅れ、私は来週6月1日に1回目のワクチン接種を行う。免疫学の権威でテレビにもよく出演されている宮坂昌之阪大名誉教授も、今週1回目のワクチン接種をされる。大阪市(275万人)には3000の医療機関があるが、医療従事者へワクチン接種を行なっているのは80医療機関のみだ。
今朝のニュースで、"個別接種の診療報酬を2~2.5倍に上げる"と放送していた。新型コロナワクチン接種は、予約・問診などに手間がかかり、リスクもあるのにインフルエンザと同じ安い料金だった。インテックス大阪のワクチン接種は、医師の時給が1.75倍になり、50人の募集に4日間で1350人の医師が応募した。これから大阪も個別接種が増えるかもしれない」と答えた。
委員から「AIサーマルカメラが正面玄関ではなく、裏門の所に設置してあるのは何故か?」と質問があった。担当者は「社員は毎朝検温しているので、発熱者は出勤してこない。発熱者がいるとすれば業者だ。業者は裏門から入って来るので、そこに設置した」と答えられた。
午後0時、大阪の街は、レジ袋に弁当を入れて歩いている人が多い。500円の焼肉テイクアウト弁当の前には、毎日行列ができている。背中に大きなリュックを背負い、自転車に乗った食事デリバリーの若者も見慣れた光景になった。
私が勤務する会社の新型コロナ感染者は、友人との飲食などによるもので、企業内感染はゼロに抑えられている。企業内コロナ対策には、リモートワーク・分散勤務・積極的年休取得・1席空けて座る・複数人での昼食禁止・毎朝の体温測定など行うとよい。