父の日と「ロス五輪1984」の想い出
2021年6月20日第3日曜日、今日は父の日。
午後2時、横浜市に住む娘から、父の日プレゼントとして"パティスリーベル"の「チーズケーキ
表示」が届いた。孫とスマホでテレビ電話をした。テレビに映っている部屋の絵
表示が気になり、ラインで送ってもらった。黒地に四角い赤・白・黄色・黄緑・青・紫色があり綺麗だ。娘は「5歳の孫が、幼稚園で作ったものだ」と言う。
東京オリンピック(2021年7月23日から8月8日)が開催されることが、ほぼ決まった。私にとって、最も記憶に残っているオリンピックは、ロス留学中(1983~1985年)にあった「ロス五輪1984」だ。1984年7月28日から8月12日まで16日間開催された。
1984年7月21日(土)午後4時、リトル東京で田原俊彦がオリンピック聖火リレーを走るというので、5歳の息子と2歳の娘を連れ、家族4人で見に行った。ホテルニューオータニ周辺の歩道は、日本から来た富裕層の母娘で埋め尽くされ、四重五重となっていた。
7月22日(日)、午前10時30分から11時30分、
私たちが住んでいるグレンデール市を走る聖火リレーを見に行った。私が抱いているのが娘(写真)で、空にはスポンサーの名前が書かれた飛行船が飛んでいる。男女の聖火ランナー
表示が走って行った。
7月23日(月)、ロサンゼルス松坂屋でオリンピックのチケット、柔道25ドル3枚とサッカー7ドル3枚を買った。
7月28日(土)、オリンピック開会式があった。
8月2日(木)、男子体操個人総合で具志堅幸司選手が金メダルを獲得した。
8月3日(金)、パサデナにあるローズボウル
表示へ、サッカーを観に行った。ブラジルが2対0でモロッコに勝った。
8月4日(土)、UCLA
表示へ柔道を観に行った。男子60kg以下級で、細川伸二選手
表示が優勝した。午後3時から午後8時30分まで長時間だったが、山下泰裕選手、斎藤仁選手(柔道男子95kg超級で優勝)らが、私たち家族の前を通って行き、観客席での応援合戦もあり、5時間30分は長く感じなかった。
8月5日(日)、女子マラソンがあった。大阪マラソンで優勝した増田明美選手を応援していたが、途中棄権し残念だった。
8月11日(土)、山下泰裕選手が柔道男子無差別級で優勝した。
8月12日(日)、男子マラソンがあった。ロサンゼルスタイムズには、男子マラソンの大本命として瀬古利彦選手の写真が大きく載っていた。瀬古選手は早大に入学する前の1年間、南カリフォルニア大学(USC)に在籍していた。瀬古利彦選手の優勝を誰もが疑っていなかったが、14位になった。
ロス五輪があったUSC留学時代は、「こんなに幸せでいいのだろうか、恐い」と思うぐらい、幸せな2年間だった。親子4人水入らず、何事も起こらず、平凡な生活をすることが、私の人生で最も幸福な時だった。