東京五輪開会式と「おりひめジャパン」
2021年7月23日、東京国立競技場で「オリンピック開会式」が行われた。
午後8時、開会式が始まった。各国の入場行進は、民族衣装など見るだけで楽しい。日本での開催はアイウエオ順で、アルメニアが入場してきた。米国南カリフォルニア大学(USC)時代の1985年、アルメニア人と家族ぐるみの交際をしていた。私の息子が、アールメンとジュボルグの双子兄弟とキンダー(小学)1年生のとき同じクラスだった。
週末に8回、アルメニア人の家(写真)に
アルメニア料理(豚足の煮凝り、米と牛肉のキャベツ包み、ジャガイモのボルシチなど)を食べに行った。1985年当時、アルメニアはソ連で、父親のウラジミールとはウォッカを飲みながら、ゴルバチョフや隣接するトルコ帝国、ドイツの酸性雨などの話をした。
天皇陛下が、開会を宣言された。天皇陛下が皇太子時代の1990年10月21~26日、神戸で開催された第6回国際肥満学会にお招きしようとしたことがある。私は事務局で、プログラム委員、式典委員をしていた。プログラム作成に2年間専念した。国際学会の1年前が、具体的なシンポジストを決めるなど、最も忙しい時期だった。
海外からの参加者が1100名中600名と多く、式典で皇太子殿下を招く計画を立てた。ポートピアホテルで宿泊される部屋の上下3階分を全て確保する必要があり、東京から神戸までの交通手段、警備体制などを考慮し断念した。国際大会は成功するのが当然、ミスがあれば日本の恥となる。今回のオリンピック事務局も、何年間か大変だっただろう。
7月25日午前9時、女子ハンドボール予選、日本(おりひめジャパン)対オランダ戦が始まった。「おりひめジャパン」の名は、1チーム7人制で七夕を連想させ、七夕の女性"おりひめ"に由来する。ハンドボールは伝統的にヨーロッパが強い。オランダは15人中11人が175cm以上の高身長で、日本は32対21で敗れた。藤井紫緒(しお)選手は、おりひめジャパン21得点中、最多の5点を挙げた。
常務は「藤井紫緒選手はハンドボールでは、ソフトボールの上野由岐子投手のような存在だ。国際経験豊かで、日本の勝利は藤井選手の得点力にかかっている」と言われる。藤井選手(背番号40)はライトバックで、サウスポーだ。
7月27日午前9時から始まった2戦目の「対モンテネグロ戦」では、藤井選手7mスローでの5得点を含む29対26で、大きな1勝をつかんだ。日本女子ハンドボールのオリンピックでの勝利は45年ぶりで、これから予選リーグの韓国、アンゴラ、ノルウェー戦が楽しみだ。
東京オリンピック2020開会式は、予定時間を大きく過ぎ、11時50分に閉会した。終了まで、テレビの生放送で観た。国際行事には、多くの人が長年かけて携わっている。裏方に感謝したい。