吉野金峯山寺の紅葉・力士の強さと筋肉量

2021年11月20日

    20211116日、奈良県吉野町吉野山にある「金峯山寺(きんぷせんじ)」へ紅葉を観に行った。

午前1030分、伊丹の自宅を出発。阪神高速、近畿自動車道、南阪奈自動車道から吉野町に入った。吉野大橋、吉野神宮と細い道を上り、修理中の金峯山寺の仁王門・蔵王堂の横を抜け、午後115分中千本の朝日館駐車場に着いた。

朝日館で鮎定食を食べながら、窓際から見る中千本の紅葉 表示は、まだ色づき始めだった。歩いて10分の金峯山寺(国宝) 表示では、「日本最大秘仏本尊 特別ご開帳」を1130日までやっていた。本堂(蔵王堂)の本尊・金剛蔵王大権現三体 表示は、高さが7mある日本最大の木造秘仏として知られている。

蔵王堂の中央に釈迦如来があり、三体とも鮮やかな青が印象的だ。右の千手観音菩薩の前には2人用のボックス席が3つあり、目の前の秘仏を座ってじっくり観ることができた。三体の後ろを一周回ると、左の弥勒菩薩の前も同様に個室があり、ゆっくり秘仏を見上げることができた。

 

金峯山寺に来るのは2度目で、大学5年生の時以来49年ぶりだ。午前1110分天王寺発の近鉄特急に乗り、午後026分吉野駅に到着。千本口駅からロープウェイで吉野山駅に行き、金峯山寺の蔵王堂 表示・仁王門金剛力士像 表示・脳天大神など巡った。

金峯山寺の金剛力士像は、力動感が全身にみなぎっている。5mある巨大な金剛力士像 表示は、仁王門修理完了の2028年まで奈良国立博物館に移っていた。

 

CTスキャン像(写真) 德永勝人・力士腹部大腿CT像.jpgは、肥満者と力士の腹部と大腿部の横断面だ。左の若年肥満者121kgに比べ、右の力士(元関脇)115kgは、腹筋や大腿部の筋肉が多い。元関脇は若年肥満者に比べ、大腿部の筋肉が60%多かった。

力士のCTスキャンによる体重・筋肉量・脂肪量 表示を見ると、体重は序ノ口、序二段、三段目と強くなるにしたがって増加していた。筋肉量も同様に序ノ口、序二段、三段目の順に増加していた。脂肪量は序ノ口から序二段になると増加していたが、序二段と三段目ではほぼ同じだった。

力士は始め体重(筋肉量と脂肪量)が増えて強くなっていたが、途中から体重(筋肉量のみ)が増えることによって強くなっていた。力士の強さは、筋肉量の多さが重要だと考察した。

 

  奈良県吉野山にある金峯山寺に紅葉を観に行った。CTスキャンによる力士の筋肉量、脂肪量をみると、力士の強さは筋肉量に強く関連していた。国宝の仁王門にある金剛力士像が力強く見えるのは、筋肉が隆々としているからだろう。

徳永勝人 医師
(とくなが かつと)
医学博士


1968年
広島県立庄原格致高校卒業
1974年
大阪大学医学部卒業

内臓脂肪型肥満、
標準体重=身長X身長X22
を提唱する肥満の
第一人者として活動中。

1983年-1985年
南カリファルニア大学
研究員
大阪大学第2内科講師
市立伊丹病院内科部長
大阪大学臨床助教授
兵庫医大実習教授
を経て
高槻社会保険健康管理センター
センター長として勤務

日本肥満学会肥満症診断
基準検討委員会委員
日本糖尿病学会評議員
日本動脈硬化学会評議員

NHK「きょうの健康」での
講師を務める。
著書に
  「肥満Q&A
  「食事で防ぐ肥満症」
 
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